「教育支援センター」「適応指導教室」って何が違うの?「フリースクール」との違いも徹底解説!

花辺 わこ

こんにちは、不登校専門社会福祉士の花辺です。

不登校のお子さんを持つ親御さんにとって、子どもが学校に戻るための支援や学びの場を見つけることは大きな課題です。

今回は、よく混同されがちな

  • 「教育支援センター」
  • 「適応指導教室」
  • 「フリースクール」

の違いについて詳しく説明します。この3つの施設がどのように異なり、それぞれがどのような役割を果たすのかを理解することで、お子さんに最適な支援を見つける手助けになれば幸いです。

目次

【旧名称】適応指導教室、【新名称】教育支援センター

自治体が運営する教育支援センター、適応指導教室は何が違うのでしょうか?

結論から先にお伝えすると、適応指導教室は旧名称、教育支援センターは新名称という呼び方の違いで、内容は同じものを指します。

当初、主に不登校になっている小中学生(一部高校生まで)が通える、学校以外の学びの場として「適応指導教室」は設立されました。その後2003年に、「教育支援センター」へ名称が変更され、現在に至ります。

元校長や教職経験者、教員免許を持つ指導員や心理職員、福祉職員などの専門員が子どもたち一人ひとりにかかわりながら、学習や体験的な活動の場を提供し、社会的な自立ができるように在籍校等と協力しながら支援を行います。

次項からは、【教育支援センター=適応指導教室(以下、教室支援センター)】と同じような学校以外の学びの場として利用されている【フリースクール】との違いについて解説していきたいと思います。

1. サポートの対象

  • 教育支援センター:不登校の子どもたちとその家族全体
  • フリースクール:不登校の子どもたちを含む、幅広い背景を持つ子どもたち

教育支援センターの「不登校の子どもたち」については、特に学校復帰を目指すことが前提とされています。

フリースクールの「幅広い背景」には、従来の学校のシステムや環境・学習内容等が合わず、特定のフリースクールでの生活をあえて希望する子どもも含まれ、そうした子どもたちの受け皿にもなっています。

2. 目的

  • 教育支援センター:段階的に学校生活に戻るためのサポートを提供すること
  • フリースクール:自分自身の学びを主体的に進め、自己肯定感や学習意欲を高めること

教育支援センターは、あくまでも学校復帰のための支援が前提ということになります。

心理的支援家庭へのアドバイス学習支援を通じて、包括的に子どもたちが学校に戻るための支援・準備を行います。

フリースクールの教育理念は、子どもたちの自主性と創造性を尊重することです。

固定されたカリキュラムや時間割がなく、子どもたちが自分のペースで学び、自分の興味や関心に基づいて活動を選択します。

▼フリースクールについて詳しくまとめた記事はこちら▼

3. 学習環境と指導方法の違い

  • 教育支援センター:個別指導小集団での学習支援
  • フリースクール:子どもたちが自分の興味や関心に基づいて学習内容を選択

教育支援センターには専門のカウンセラーや教師が常駐しており、子どもたちの学習や心理的な問題に対してきめ細やかなサポートを提供します。

個別の学習プランが立てられ、子ども一人ひとりのペースに合わせた指導が行われます。

学校復帰を目指したステップを踏みながら、段階的に学校生活に適応するサポートが提供されます。

フリースクールでは教師はファシリテーターとして、子どもたちが自主的に学ぶための環境を整え、必要に応じてサポートを行います。

学習活動だけでなく、アートやスポーツ、ボランティア活動など、多様な体験が重視されます

4.運営元・費用の違い

  • 教育支援センター:自治体が運営。利用料金は発生しない
  • フリースクール:民間団体が運営。利用料金は様々

教育支援センター市区町村の教育委員会が運営しており、費用が発生することはありません。

一方、フリースクール民間団体(個人や民間企業、NPO法人等)が運営しています。

フリースクールは理念や支援・活動の方針、カリキュラムが運営団体によって異なり、利用料金も様々です。

(例えば外部でのアクティビティが多いフリースクールでは参加費(実費)がその都度かかるなど)

多くの場合、公立学校よりもフリースクールの方が費用が掛かる傾向です。

まとめ:教育支援センター/適応指導教室/フリースクールの違い

教育支援センター(=適応指導教室)とフリースクールは、それぞれ異なる支援方法を持ち、子どもたちの多様なニーズに応じたサポートを提供しています。

  • 教育支援センター学校復帰を目指す子どもたちを対象に包括的な支援を提供し、家庭全体のサポートを重視
  • フリースクール子どもたちの自主性と創造性を尊重し、机上の学習以外にも自由な学びの環境を提供

子どもとってに最適な支援を見つけるためには、これらの施設の特徴や提供されるプログラムを理解し、実際に見学や相談へ行かれることをおすすめします。

花辺 わこ

何かご質問やご相談があれば、どうぞお気軽にお問い合わせくださいね。

あなたとお子さんがより良い未来を見出し、そして心からの本当の笑顔を取り戻すための一歩を踏み出すお手伝いをさせてください(^^)

こちらもおすすめ

【PR】オンライン家庭教師GIPS

Zoomを利用したオンライン家庭教師。30分900円、週1回から希望のコマ数をお選び頂けます。国立・有名私立大学の優秀な講師が、1対1で授業します。またプロ講師が365日オンラインで自習をサポートします。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次